手術翌日

手術当日の夜は、何度か目が覚めたけれど、すぐに眠りに落ちてよく眠れた。

翌日、容赦なく6時に起こされて検温。37.6度。思ったほど痛みがない。ちょっと熱感とボワーンと腫れた感覚があるけれど、痛み止めがよく効いてるんだなぁ…と思って看護師さんに聞いてみると、術後は使用していないとのこと。お医者さんの腕が良いのだろうな。

続いて傷のチェック。初めて新しい胸とご対面…すごく綺麗にできてる!健側とあまり大きさの差がない。斜めに15cmくらい、黒い糸で細かく縫ってある。

ガーゼを剥がす時に、胸の皮膚の感覚がほとんどないのに気付いた。それに硬い。こんなに綺麗なのに、やはり本物じゃない。いつかは感覚が戻るのだろうか。


しばらくして、ベッドから起きて歩かされる。身体に力を入れるとやはり痛みがある。どうにか身体を起こして立ち上がり、キャスター付きの杖に掴まってヨボヨボ歩いてみたら、胸が痛い!胸の重力が響くような感じ。やはり痛み止めの点滴を追加してもらった。導尿カテーテルは外れた。


朝食のお粥を少量食べて、ベッドで過ごしていると、形成の先生が回診に来て、胸にテーピングをしてくれた。綾織のように綺麗に貼ってくれて、さすが美を追求する形成科だなぁと感心する。細かく縫った糸が細くて黒いので、「毛が生えてるみたいですー」と言ったら笑われたw

執刀医の先生も来てくれた。術前説明の時に初対面した先生なので、やや緊張してしまう。手術のお礼を言って、ゆっくり休んでくださいと言われて終わり。


夫と両親に電話して、麻酔の影響で掠れてはいるけれど、声も聞かせられた。

昼食からは普通に食欲もあり、ドレーンを歩行杖にぶら下げて、自由に動き回れて、院内のコンビニで買い物もできた。

傷の痛みはないけれど、起き上がったりベッドの上で体勢を変えたりするのはさすがにつらい。就寝時の寝返りも、一旦目が覚めてから打つので、眠りは浅い。気持ちは元気だけど、やっぱり手術を受けた身体なんだな。