検査の結果…
お盆が明けた月曜日、いよいよ検査結果を聞きにクリニックへ。
針生検から2週間ほどの期間があったけど、「良性っぽいし大丈夫!」と、割と呑気に暮らしていました。夫も仕事だし、稽古に励む日々。だけど心のどこかに怯えがある。普段なら、道場に入ると他のことは全く頭から消えてしまうのだけど、「もしかしたら、ここには当分来られなくなるんだろうか…」と、ふと考えている。心の乱れが如実に出て、稽古内容は当然あまり良くない。
寝る前のネットタイムも、やっぱり乳がんの情報を見てしまう。それと同時に、良性の場合の情報を見て、安心感を求めたり…少々の恐れと楽観が入り乱れる2週間でした。
診察室に呼ばれて椅子に座った直後。
「あのね〜、検査で悪いのが出ちゃってね〜」と先生。え。それって…?
「診断としては、乳がんということになります。」
…言葉を失う私。覚悟がなかった訳じゃないけど、まさかね、と今まで自分に言い聞かせてきた。言い方は変だけど、悪い籤を引いた気分だった。
先生が続けて用紙に記入して説明してくれる。しこりの大きさは2.6cm。初めてのエコーの時よりも大きく診断された。今の見立てでは、ステージⅡaとのこと。一応初期段階ではあるらしい。
乳がんのタイプには種類があるらしく、私はルミナールa という、日本人の乳がん患者の6〜7割を占めるタイプだそうで、ここで私は何だか安堵した。ということは、治療法は既に確立されていて、今すぐ命が脅かされるということではないんだ、と…だって、もしこのタイプが本当に危険なものであれば、乳がん患者の死亡率はずっと高い筈だし。
「治りますよね?」と思わず先生に聞いていた。
先生も「予後が一番いいタイプだからね」と答えてくださった。がん細胞が一番おとなしいタイプらしい。ますます楽観的になる私。これは部分切除するだけでOKなのでは…?薬とかどうするのかはわからないけど、そこまで大ごとにならずに済みそう…と、無知なことを考えていました。
更に詳しく検査するので、提携先の病院で、CTと骨シンチグラフィを受けてくるよう指示されました。看護士さんが予約を取ってくれている間に、夫に乳がんであることをLINEで報告。夫は「一緒に戦おう」と返信してくれた。嬉しかった。
クリニックを出て、午後から稽古。その前に、公園でお昼を食べながら、先生から渡された「乳がんの治療について」という小冊子を読む。遂に乳がん患者になってしまったんだなぁ…と妙に冷静だった。ショックで食事も喉を通らないかと思ったけど、結構普通に食べられてしまった。本当に図太いなぁと自分でも呆れてしまう。
だけど、公園内にある小さな神社でお祈りをした。無事に手術が終わって、早く今のような生活ができますように、と。